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ジャンゴ 繋がれざる者|映画紹介|とにかくカッコイイガンマン|“Dは発音しないんだ。いなか者!!”

「カッコイイ西部劇が観たい!」
「スカッとする映画が観たい!」
そんなあなたにおすすめの一本です◎

作品情報

ジャンゴ 繋がれざる者
(原題:Django Unchained
2013年/アメリカ/165分
監督: クエンティン・タランティーノ
脚本: クエンティン・タランティーノ
【出演】
ジャンゴ:ジェイミー・フォックス
キング・シュルツ:クリストフ・ヴァルツ
カルビン・キャンディ:レオナルド・ディカプリオ
スティーブン:サミュエル・L・ジャクソン

参考 ジャンゴ 繋がれざる者 – Wikipedia

予告編動画

あらすじ

南北戦争直前のアメリカ南部。黒人奴隷ジャンゴは、ドイツ人賞金稼ぎの歯科医キング・シュルツの標的の顔を知っていたため彼に助けられる。

標的の抹殺には手段を選ばず飄々としたシュルツだが、南部の白人達に奇異に見られながらもジャンゴを白人と対等に扱い、共に標的の三兄弟を追跡する。三兄弟を仕留めた後、ジャンゴの銃の才能に気づいたシュルツは、彼を相棒にして銃の扱い方と賞金稼ぎという仕事を教え込む。

ジャンゴの生き別れの妻・ブルームヒルダ(ヒルディ)が、黒人の酷使で有名な農園領主カルビン・キャンディの下にいることを突き止めた2人は、彼女を助け出すために特に黒人差別が酷いミシシッピへと向かう…
参考 ジャンゴ 繋がれざる者 – Wikipedia

監督は奇才クエンティン・タランティーノ。

タランティーノと言えば「キルビルだっけ…?」「パルプフィクションは知ってる!!」そんなイメージだと思います。そんな中でもこの作品はとても強烈です。

アメリカに今でも根深く残っている差別問題を描いた痛烈な作品なのです!!

とにかくカッコイイ、タランティーノの西部劇

この作品はなんといってもカッコイイ西部劇の描写です。時代は南北戦争前の南部アメリカ。当時の南部アメリカでは黒人奴隷が農園で過酷な労働をさせられており、白人の所有物として売買されている時代でした。主人公はその黒人奴隷のひとり。のちに「賞金稼ぎ」となり、同じ奴隷だった妻を助けるのが大まかなストーリーですが、とにかくこのジャンゴと、奴隷から解放し自由を与えて妻の救出を手助けする相棒ドクター・シュルツがとにかくカッコイイんです!!

監督タランティーノはイタリア製西部劇の「マカロニ・ウェスタン」を現代版・さらに史実を盛り込んだジャンル映画を今作で表現しました。昔の西部劇映画の、あのカッコ良さ、ガンマン、拳銃の早打ち…とにかく男のロマンが詰まっています。

もちろん今作は昔の西部劇物を知らなくても、「西部劇ってカッコ良いよね!!」
そんな事を思わさせる魅力がある作品です!!

アメリカの負の歴史に「映画」を通して歴史的鬱憤を晴らした作品

今作のテーマはなんといってもアメリカの負の歴史である「黒人奴隷問題」。それを真正面から向き合い、西部劇と融合させたジャンル映画として描いたのが今作です。アメリカではこの黒人奴隷問題というのは触れにくいテーマなので、それを映画で表現することがすごい事なのです。

史実をテーマにはしていますが、史実を忠実に描くわけではなくあくまでフィクションの作品。史実では蔑まれてしまった人々に対して映画内でその鬱憤を晴らしてくれる映画です。

個人的な注目ポイント

今作にはキャラが濃い脇役キャラクターが多く登場します。なんとも憎たらしい最低な農園の領主でレオナルド・ディカプリオ演じるカルビン・キャンディやその農園内で働く黒人だが上位に立ち他の黒人を見下すこれまた最低なサミュエル・ジャクソン演じるスティーブンなど、癖が強いキャラクターばかり笑

そんな中でもとくに注目してほしいのが、主人公ジャンゴの相棒のクリストフ・ヴァルツ演じるドクター・キング・シュルツです。クリストフ・ヴァルツは今作でアカデミー賞助演男優賞を受賞しています。

このドクター・キング・シュルツはドイツ人の賞金稼ぎで、もちろん銃の名手であったり、戦闘にかなり長けていますが、彼がもっとも長けているのが軽快なトーク(会話)スキル・話術です。
あくまで論理的に、淡々とその話術でその場を制する。その話術を引き継いだジャンゴも危機を逃れることができます。作中ではドクター・キング・シュルツを中心に様々なドキドキハラハラの会話劇が展開されます。

ぜひそんな会話劇のドキドキハラハラに注目してご鑑賞ください!!!!